開発者をサポートする仕組みとして、食品メーカーでは、自社が開発する食品分野には、どんな注意すべきか法令、社内基準があるのかリストのようなものを持っています。法令は毎年のように変わるので、このリストは都度見直すのが通例ですが、新しい分野、あまり参入していない分野では、法令の見直しに時間を要しています。Quebel*では食品対象法令の内、食品表示法、JAS規格、公正競争規約、乳等省令、食品成分規格、添加物使用基準、容器包装規格、有機JAS規格をチェックできるレポート作成機能があります。これにQuebelが対象としていない都条例のようなものや社内基準を追加することで、配合検討中にある程度法規や社内基準をケアすることができます。具体的には、以下のような流れですが、最新の法規に対応しているという安心感があります。
※食品法規をベースとした商品開発システム「Quebel」
1. 開発する製品は、どんな分野(レトルトカレー、お菓子、清涼飲料水など)の製品なのかを選択します。

2. 法規チェックボタンをクリックします。

3. 添加物であれば使用基準を満たしているのか自動判定すると同時に、食品表示、安全衛生性において満たすべき基準を詳細に示してくれます。法規の対象個所を閲覧できる機能(※)もあります。

※中央法規出版社が提供する以下のサービスを確認できるオプションをご用意しております。(JFE補足)
〇食品表示マニュアル「e-Labelin」
〇食品衛生関連法規「食品LEAD」
4. 社内基準(例:肉3%以上)を登録しておくことで、法規の確認と同様に、社内基準の確認も画面上で行うことが可能です。

また、開発者がセルフチェックした内容は、品質保証部等、第三者も閲覧でき、そこでチェックした内容を共有しながら、品質・表示のアセスメントが可能になります。開発の早い段階で法規項目が確認でき、その結果が共有できる点は、品質アセスメントを行う上で有効だと考えています。