前回のコラムでもお話しましたが、原料情報を正確に登録・管理することが、品質情報管理のスタートとなります。原材料表示、アレルギー表示、遺伝子組み換え表示、栄養成分表示、強調表示(特色ある原料)、安全衛生性といった情報の基となるため、記載される情報と確認ポイントは非常に多いです。
例えば、原料の分類に応じて確認すべきポイントが異なります。
「食品」であれば、製品にその原料を使用したときに、どのような原材料名になるのか。
原材料名は、生産時投入した原料の一般名称を記載します。
例えば「人参」であれば、八百屋さんで売っている人参は「にんじん」、原料の劣化を抑えるためにボイルした人参は「ボイルにんじん」となります。更に使用される製品によっては、表示名称が変わる可能性もあります。上記の2つの人参をレトルトカレーに使用した場合、個別品質表示基準「レトルトパウチ食品」に則って、いずれも「野菜(にんじん)」となります。
「添加物製剤」であれば、添加物の物質名、用途、主剤、副剤の判断は妥当か。
「食品添加物」なら、製品に使用したとき、適切な用途で使用しているか。
原料の分類1つとっても、これだけの確認をしなければなりません。
他にも以下のような確認ポイントが挙げられます。