商品の詳細情報や原料、配合、包材の情報を連動させたデータベースが必要でした。
例えば商品情報の管理についてですが、昔はJANコード単位で管理を行っており、問い合わせがあった際には、JANコードを管理する生産部門から時間をかけて回答する体制で十分でした。
ただ、現在は得意先、消費者への商品情報の開示を行う中で、得意先・消費者の手元にある商品情報が最新とは限らないケースもあります。その為、1商品に対して複数時点での情報を「版」という形で多元的に管理し、商品に紐づく原料や配合といった周辺情報も「版」で管理できるデータベースが必要です。
また、データベースを運用する中で重要な点が、格納されている情報の鮮度を保持することです。その為には商品情報を細分化し、情報更新の責任を分担、明確化することが重要です。例えば、成分分析の情報であれば研究所、製造工程の情報であれば工場スタッフ、というように情報の源流にいる人、つまり当事者に情報を入力させるような仕組み、ワークフローを持つことで、一番正確で鮮度の高い情報が保管されるデータベースとなります。
この点に関しては次回以降で詳しくご説明させていただきます。