表を見ていただければわかるように、業界によっては個別規定をまったく無くしてしまう品目(調理冷凍食品、チルド製品、炭酸飲料、即席めん、うにあえもの)もあれば、一部個別ルールが残る品目もあります。また、項目別にみると、原材料の個別ルールがかなりの品目で廃止されることが分かります。「×」の項目は今後一般加工食品のルールに則って書くことになり、原材料でいえば、例えば糖類のまとめ表記のルールや、複合原材料の書き方などが従来の個別ルールとは異なってくるため注意が必要です。
この制度改正は年度末の公布日から(調理冷凍食品は令和8年度から)施行の予定ですが、5年間の猶予が設けられます。つまり、向こう5年間は旧新の基準が並行して存在することになります。皆さんの扱う品目の管理手法や切り替えるタイミングを検討し、混乱を招かないように対策を行いましょう。
なお、今回の改正は、先の表のとおり、国の分科会第1回から7回(令和6年中)に議論された22品目が対象です。残りの品目(22品目)は順次検討中であり、令和8年度を目途に改正される見込みです。今回改正にならなかった品目も改正の俎上に乗りますので、国の検討経過を把握し、早めに対策を講じておくと安心です。